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西郷輝彦 / 恋人ならば
Saigo Teruhiko / Koibito Naraba
*リズム歌謡 エレキ歌謡 元祖ロック歌謡!
B面 「白いヨットの想い出」
CW-296

*1965年(昭和40年)の春から夏にかけて、
歌謡曲の曲調が一気に様変わりをした。
それまでの歌謡曲は戦前から続く流行歌の流れを踏襲、
洋楽的要素の強い曲は概ね外国曲のカバー、
例外的に日本製の洋楽風歌謡と言えばジャズ寄り。
橋幸夫の股旅もの、舟木一夫の学園もの、
西郷輝彦のデビュー当時の一連の青春歌謡も、
時期的に見るとむしろ時代を遡ったかのような、
古き時代を彷彿とさせる歌謡曲だった。
その流れが一変したのが、1965年の夏。
まさにビートルズ対ベンチャーズのエレキ・ブーム真っ直中、
西郷輝彦はロカビリー出身の持ち味を活かした
この「恋人ならば」で時代の最先端を行き、
一足先行してリズム歌謡を歌っていた橋幸夫は「あの娘と僕」を、
洋楽的要素の薄かった舟木一夫もハワイアン風な「渚のお嬢さん」を発表。
以降は夏と言えばリズム歌謡の大合戦という状況が、
しばらく続くことになる。

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